老朽化により耐震改修もしくは建替えが望まれる立体駐車場の将来計画。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなかでの検討となったが、屋根付きのオープンスペースという空間特性をもつ立体駐車場の、地域コミュニティ施設としての可能性を認識する機会となった。

現駐車場利用者や地域住民へのアンケート調査や先進事例調査等から、駐車場機能だけでなく、特にグランドレベルにおいて街に開いたカフェやショップを入れるなど、複合施設として計画した。フラット型を採用して見通しを確保しつつ、上層階では吹き抜けを利用したイベントスペースや、屋上には街を見返す視点場となる空間を設けるなど、ウォーカブルな都市を目指すにふさわしい、地域交流の拠点として計画した。

敷地|三重県四日市市
計画検討|2020.09-2021.01
用途|駐車場
構造|S造
階数|地上5階
延床面積|7,500㎡

プロジェクトチーム
設計|ishau
委員会運営|四日市諏訪商店街振興組合