マルシェやマーケットイベントが盛んな四日市市諏訪新道商店街において、出店者が容易に使用できるポータブル屋台を開発した。

この屋台は、□30×40の角材をボルト、ワッシャー、ナットで留め、収納時には一枚の板状に折りたためるようになっている。また、運搬時と使用時に1人で扱えること、軽トラックで運搬できることなどからサイズを調整し、使い勝手を高めた。屋台の製作は商店街で陶器屋を営みながら大工作業が得意な杉野さん、屋根に掛けた布へのロゴの刺繍はミシン屋の岩崎さんが行ったほか、多数の地域イベント仕掛人である祭り用具店の柳川さんや、飲食店オーナーの山崎さん、文具屋の服部さん、着物屋の川口さん、仏具屋の水谷さんたちからは、出店者としての使い勝手等に意見を寄せていただくなど、専門店が集う商店街組織だからこそできるこだわりある屋台が製作できた。ちなみに、横から見ると諏訪(スワ)新道の「ス」の字型になっている。

敷地|三重県四日市市
竣工|2020.3
用途|屋台

プロジェクトチーム
設計|ishau
施工|杉野哲嗣(スギノトーキ)
   ロゴ刺繍:岩崎 聡太(岩崎ブラザーミシン)
企画|諏訪新道発展会のみなさん
写真|Yurika Kono