Category: FURNITURE

こみちびらき

四日市市のまちなかにおいて、道路や空地を公園のように使う社会実験「オープンストリートインヨッカイチ」*の一環として実施した。 空地を公園のように使う実験的試みである。複数の空地が連なり、通りと通りをつないでいる空間「こみち」を期間限定で開放し、DIYにより製作したテーブル、イス、ラック等のファニチャーを配置。社会実験終了後も四日市事務所内で使用すること、また今後の地域イベントでも活用することを前提条件として、ファニチャーの寸法や仕様を決定した。社会実験では、沿道の表参道スワマエ商店街近隣の洋服屋やスペイン料理店の出店のほか、プランツギャザリングやアンケート調査も兼ねたガーランドづくり等のワークショップも開催した。 敷地|三重県四日市市実施|2021.11用途|社会実験 プロジェクトチーム設計|ishau企画|礒貝桃子設営|アビコミュニティ *オープンストリートインヨッカイチ主催|オープンストリートインヨッカイチ実行委員会後援|四日市市、四日市市教育委員会協力|四日市諏訪商店街振興組合、合同会社ishau

新道ブロックパーティ

四日市市のまちなかにおいて、道路や空地を公園のように使う社会実験「オープンストリートインヨッカイチ」*の一環として実施した。 道路を公園のように使う実験的試みである。諏訪新道沿いの一街区内を歩行者天国化し、車道の真中にはロングテーブルや演奏ステージ、路上駐車スペースには人工芝マットとスワ屋台による出店を設置。ロングテーブルは、一般的な折り畳み式の長机の脚部に紙管を取り付けつつ、天板には白色のロールペーパーを貼り付けて美装化を図るとともに、机上への書き込みによって簡単なアンケート調査も行なった。社会実験では、沿道の諏訪新道商店街近隣の店舗の出店や、USED BOOK BOXと関連した絵本読み聞かせワークショップなどを開催した。 敷地|三重県四日市市実施|2021.11用途|社会実験 プロジェクトチーム設計|ishau設営|アビコミュニティ *オープンストリートインヨッカイチ主催|オープンストリートインヨッカイチ実行委員会後援|四日市市、四日市市教育委員会協力|四日市諏訪商店街振興組合、合同会社ishau

USED BOOK BOX

使用されなくなった公衆電話ボックスを、地域住民が思い入れのある古本を持ち寄りシェアする小さな図書室に改修した。本を地域の資産と捉え、本を介した新たなコミュニティの醸成を図っている。 ボックス内に設置した本棚は、限られたスペースのなかでの施工・解体が容易になるよう、持ち運びできる箱を積み上げ、特大のペーパークリップで箱同士を緊結している。 敷地|三重県四日市市竣工|2021.04用途|図書室 プロジェクトチーム設計|ishau施工|杉野哲嗣(スギノトーキ)、ホリベ硝子企画|諏訪新道発展会のみなさん写真|Yurika Kono

スワ屋台

マルシェやマーケットイベントが盛んな四日市市諏訪新道商店街において、出店者が容易に使用できるポータブル屋台を開発した。 この屋台は、□30×40の角材をボルト、ワッシャー、ナットで留め、収納時には一枚の板状に折りたためるようになっている。また、運搬時と使用時に1人で扱えること、軽トラックで運搬できることなどからサイズを調整し、使い勝手を高めた。屋台の製作は商店街で陶器屋を営みながら大工作業が得意な杉野さん、屋根に掛けた布へのロゴの刺繍はミシン屋の岩崎さんが行ったほか、多数の地域イベント仕掛人である祭り用具店の柳川さんや、飲食店オーナーの山崎さん、文具屋の服部さん、着物屋の川口さん、仏具屋の水谷さんたちからは、出店者としての使い勝手等に意見を寄せていただくなど、専門店が集う商店街組織だからこそできるこだわりある屋台が製作できた。ちなみに、横から見ると諏訪(スワ)新道の「ス」の字型になっている。 敷地|三重県四日市市竣工|2020.3用途|屋台 プロジェクトチーム設計|ishau施工|杉野哲嗣(スギノトーキ)   ロゴ刺繍:岩崎 聡太(岩崎ブラザーミシン)企画|諏訪新道発展会のみなさん写真|Yurika Kono

Tベンチ

JR立川駅南口、ペデストリアンデッキ下の歩道に設置したベンチ。2020年3月に立川南口まちづくり協議会が実施した社会実験「立川駅南口高架下「TERASU」プロジェクト」において滞留空間の創出と共にベンチを仮設したところ、地域からの好評を博したことから、2020年12月に5基が常設化した。ベンチの設置にあたり、道路管理者との協議により既製品部材の使用が求められたこと、製作プロセスから市民を巻き込んでいくことから、300×300のH型綱の上に90角の木材を載せる極めてシンプルな構成としながら、鉄部および木部への塗装は、大学生や地域の子どもたちとのワークショップで実施した。ちなみに、ベンチを横から見るとTachikawaの「T」の字型になっている。 敷地|東京都立川市竣工|2020.12用途|ベンチ プロジェクトチーム設計|ishau施工|DIY製作:立川南口まちづくり協議会・東京経済大学・ishau木材提供|NPO法人ベルデ企画|立川南口まちづくり協議会

カバンカンバン

合板とパラコード(アウトドアで使用されるナイロン製丸紐)で製作した、ポータブル性に長けたA型看板。 2020年3月に立川南口まちづくり協議会が実施した社会実験「立川駅南口高架下「TERASU」プロジェクト」において、出店者情報を掲載する看板として設計した。蝶盤で連結した2枚の9mm合板に2箇所ずつ穴を空け、そこに適切な長さに調整したパラコードを通している。このパラコードが、持ち運ぶ際は取手として、また看板として設置する際は合板が一定以上開かないようにする留め具として機能することで、必要な部材を最小限に抑え、ポータブル性の向上を図った。 敷地|東京都立川市竣工|2020.3用途|A型看板 プロジェクトチーム設計|ishau施工|ishau企画|立川南口まちづくり協議会

ghost table

京橋AGC studioにて2013年12月から3ヶ月間開催された、最先端のガラスエンジニアリング事例を紹介する展覧会「STEPS IN THE AIR展」に合わせて設計した。 展示計画にあたり、文字や写真などの展示情報が浮遊して見える状況をつくりだすことを試みた。それを可能にしたのがAGCが開発したLeoflex®という化学強化特殊ガラスである。 ghost tableは、Leoflexの天板に対して、同じくLeoflex4枚で構成する脚部によって支持するという極めてシンプルな構成となっている。使用したLeoflex板の厚さはわずか0.85mmで、驚くほど物質感を感じさせない。このLeoflexの透明感と軽さを最大限に活かすため、脚と天板をネオジム磁石で挟み込んで接合している。また、磁石に挟み込んだプレートからブレース材としてワイヤーを配することで横力に対応させている。 また、展示情報をLeoflex天板底面に直接印刷することで、表面のガラスの平滑性を保持した。これにより、Leoflexがもつ存在の希薄さをできるだけ維持し、展示情報のみが展示空間にあたかも浮かんでいるかのように演出することに成功している。 敷地|東京都中央区展示期間|2013.12-2014.03用途|展示什器 プロジェクトチーム設計|樫原徹+石田祐也施工|MAPALUS写真|太田拓実