三重県四日市市諏訪町にある、創業89年の文房具屋「香久屋」のリノベーション。

文房具を含めた雑貨のほか、駄菓子の販売やカフェスタンドとして業態を変更するため、様々なサイズの商品陳列にも対応したオリジナルの有孔壁「ディスプレイウォール」を設置。ディスプレイウォールの穴には、サイン看板や照明等も取り付く納まりとし、限られた空間の有効活用を図った。
丸太梁や木の床タイル等、創業当時から残る仕上げは極力残しつつ、新たに仕上げる壁や什器なども、長年愛される商品が多い駄菓子や文具を扱う店舗に相応しく、時間の経過とともに手垢がつき、風合いが増す自然素材による仕上げとした。

運営面についても、計画時からミーティングを重ね、地元のママさんや学生が日替わりでカフェスタンドに立つことに。下校中の小学生たちや帰宅中のワーカーらの格好の憩いの場となった。

敷地|三重県四日市市
竣工|2024.03
用途|物販・飲食店舗
構造|木造
階数|地上2階
整備面積|70㎡

プロジェクトチーム
設計|ishau
施工|小川建築
グラフィックデザイン|こものデザイン研究所
写真|ウラタタカヒデ