彫刻家の祖父・父をもつ家族の個人住宅。

施主の父の作品「花」や「切り込まれた形」に着想を得て、直方体上面の4つの頂点に対して、4つの異なる直方体を噛み合わせることで、適度に分節しながらも、緩やかに繋がる内部空間の関係性を考えた。
動線の先に必ず窓を設置し、屋外の彫刻作品、紅葉、隣接するアトリエ棟などを絵のように切り取るように見せ、限られた空間の中でも屋外の要素と視覚的につながる豊かな空間体験を試みている。
また、特徴的なファサードをもつ外壁では、板金屋と共にリブ付横葺きを独自開発。マッシブなヴォリュームに対して、異なるピッチをもったリブが軽やかなリズムを与えている。

敷地|東京都豊島区
竣工|2019.08
用途|個人住宅
構造|木造
階数|地上2階
延床面積|95.2㎡

プロジェクトチーム
設計|ヌーブ*
構造設計|MID研究所
施工|幹建設
写真|太田拓実